Dark Skies Ward                       
                
                              長い夜
                     東昇してきた月と見合う
                     都会の喧騒けんそうに隠された寂寥せきりょう感
                     我が身を削ってやまない足音は
                     眠りにゆだねた身体を
                     何所いずことも知れぬ闇の底へと手緩てぬるく引き込む
                     薄い意識の表面を流離さすらい 彷徨さまよう
                     ただれた心が何処に赴くのか 私は知らない
                     荊棘けいきょくは極まり 剣戟けんげきは破壊を辿る
                     枯葉の如く風塵は積もり 黎明は遠い
                     それでもあなたは私達を見続け
                     何も言わない
                     何も言わないと判っていながら
                     私はあなたを見つめ返す
                     今迄も
                     そしてこれからも・・・・・・